第1課 乳は女性の武器
2005-04-04


まず全体の雰囲気が、2004年度と比べて180度変わったと言っていいでしょう。昨年は、女性講師の陳淑梅先生と女性アシスタントの盧思さんが、時折パンダの胖胖と絡みながら生徒役の亀山房代を教える、というものでした。つまり、パンダを除いては全員が女性だったのです。セットも、昔の中国の寺子屋(?)を連想させるようなもので、番組全体としてはオープニングからエンディングまで、パンダのほんわかしたトーンで進められていました。
 ところが今回は、オープニングテーマからいきなり「夜の蝶」のイメージです。いや、イメージだけでなく、実際にタイトルバックや、番組内の出演者名のテロップ、そしてスキット(ドラマ)のキーワードのところにまで、蝶の絵が頻繁に使われています。スタジオのセットもバーのカウンターに変わりました。
 それ以上に変わったのは登場人物のキャラクターです。昨年度はほのぼのとしたおばさんキャラだった陳老師、やる気のないパンダに時折ツッコミを入れる優等生の少女を演じていた盧思小姐が、他のメンバーが若い男に変わった途端に、二人とも今までは決して露わにする事の無かった自慢の乳を強調し出したのです。
 昨年度は比較的大きめの服装を着ていた陳老師は、ウエストが適度に締まって乳が目立つ服装になり、生徒の金子貴俊に向かって「これ貸してくれるぅ〜?」などとやたら甘い声で迫ってますし、盧思小姐に至っては、何を思ったか少女キャラからバーのマダムに変身し、胸元の開いた服でいきなり前傾して乳の中身を見せそうになったり、時折爆乳をぷるんぷるんと左右に振ったりと、本当のバーのマダムでもいきなりそこまでのサービスをせんやろうと思うくらいに爆乳を強調してくれます。とはいえ私はいわゆる「おっぱい星人」ではないので、喜ぶよりも先にはらはらしてしまいます。
 しかしそんな女性陣のアタックを交わすかの如く、金子貴俊がややオカマキャラ系ということでバランスを取っています。昨年の生徒役の亀山房代が、女性を感じさせない女性だったので、今年の生徒役は男性を感じさせない男性を、ということにでもなったのでしょうか。
 実は生徒役の日本人はもう一人います。クラスメイトの山田太郎です。しかし彼は人間ではなくマネキンなのです。これも受信料不払の影響による経費削減策なのでしょうか。
 陳老師、盧思小姐、金子貴俊のほかにもう一人、主に寸劇と発音コーナーを担当する中国人・張熙寧がいます。しかし中国語の発音はともかく、日本語の発音に時折関西弁が混じっています。こういう番組で、しかも中国人から関西弁を耳にすることになるとは思いもしませんでした。
 さて今度はスキットに注目してみましょう。「30歳の苦学生」が登場するのですが、どう見ても実年齢は40歳を超えてそうです。かなり無理のあるキャスティングと言えるでしょう。彼と仲の良い21歳の学生とが、パーティーの席上で一人の女性に一目惚れするというストーリーなのですが、このおっさん学生、21歳の学生が持っていたワイングラスをそのまま女性に渡そうとしています。どうせ間接キスを迫るのであれば、自分の使っていたワイングラスを渡せばいいのにと、余計な気を遣ってしまいました。
 スキットでは、重要なキーフレーズが登場した際にストーリーが停止してそのフレーズを皆で復唱するのが特徴のようです。当然カメラを止めてフレーズを復唱しているのかと思いきや、カメラは回ったままで登場人物達が一生懸命静止しています。今時こんなベタな演出があるのですね。
 最後に、盧思、金子、熙寧の3名による寸劇で、金子と熙寧が糸電話で話していたのですが、2人とも糸を持ってしゃべっていました。確か糸電話って、糸を触ったら音が伝わらないのでは…?
[番組]

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